こんにちは!1型糖尿病歴19年で現在バンクーバーに長期留学中のmichelです!
今回のテーマは、私にとって命と同じくらい大切な「インスリン」についてです。
糖尿病を患っているけど、海外留学してみたい…
海外出張をすることになったけど、現地でのインスリン購入方法が気になる…
糖尿病患者の方、こんな不安をお持ちではないですか?
私も実際、初めての長期留学を決意して一番最初に不安を感じたのはインスリンについてです。
ですが安心してください!
バンクーバーが位置するブリティッシュコロンビア(BC)州は、処方箋なしでもインスリンが薬局で購入できちゃいます!(ご自身が1型糖尿病患者だという証明をする必要はあります)
今回は海外に滞在するにあたって、糖尿病患者の私たちにとって超重要テーマである「インスリンの購入」を実際に体験してきたので、レポートします!
私が使用しているインスリンの種類は?
まず、私が日本でどのインスリンを使用してきたのか説明します。
私は15年ほど前から現在まで、インスリンポンプを使用しています。
現在使用しているモデルは Medtronic The MiniMed 770G です。
さらに、リアルタイムCGM(リアルタイム持続血糖測定器)も併用し、日々の血糖値管理を行っています。
日本にいる時から使用していたインスリンは、以下の2種類です。
長期間カナダに滞在することから、現地でインスリンを購入する必要がありました。
(飛行機に持ち込める薬の量は3ヶ月分までです。)
そして、今回必要だったのは、ポンプに補充するための「超速攻型インスリン」でした。
私がもらったインスリンの種類
バンクーバーで私が購入したインスリンは、フィアスプ注100単位/mLという超速攻型のもので、
販売元はノボ ノルディスク ファーマです。
薬剤師さんによると、私が日本で使用しているノボラピッドと効果はほぼ同じようなものだそう。
価格は日本円にすると、約5400円/1本100ml でした。(2023年7月のレート換算)
バンクーバー(BC州)でインスリンを買う方法
私はダウンタウンのGranville駅のすぐ近くにある、Rexallという薬局で購入しました。
まず、店内の奥にある Pharmacyのエリアに薬剤師さんがいるので、インスリンを購入したい旨を伝えました。
その際、現在使用してる薬の一覧表や、日本の主治医の診断書など、証明できるものは全て見せました。
BC州でインスリンを購入する際に処方箋は必要ないのですが、薬剤師さんには「念の為ファミリードクターに診てもらうべきだ」と言われました。
(私は日本の主治医と定期的にオンライン診療をしています。)
また、BC州の医療サービス・MSPのカードも提示しました。
私はMSPに加入していますが、インスリンは保険適用外でした。
ですが提示する必要があるので、MSPに加入している方で購入する際は必ずMSPのカードを持っていってください。
一方PharmaCareでは、通常の小売価格までのほとんどがカバーされるとのことですが、調剤手数料はカバーされないそうです。
約15分待った後、スムーズにインスリンを受け取ることができました。
バンクーバーでインスリンを購入する手順
①薬局選び
インスリンを扱っているドラッグストアを訪れます。
②薬剤師に相談
薬局内のPharmacyエリアにいる薬剤師にインスリン購入の意向を伝えます。
③必要書類の提示
・海外旅行保険の証明書
・MSPやPharmaCareなどのBC州保険カード
・日本の主治医からの診断書
・現在使用している処方薬の説明書
・処方箋(あれば)
④お支払い
薬剤師の指示に従い、インスリンを購入します。
⑤待ち時間
お支払い後、約15分待ってインスリンを受け取ります。
まとめ
いかがでしたか?
今回は、私がカナダ・バンクーバーでインスリンを購入するまでの体験をシェアしました。
あくまで私の経験ですので、購入する際はご自身でも正しい情報を調べて準備してください。
1型糖尿病の方で海外に出たいと思っている方や同じような状況にある方々にとって少しでも参考になったら嬉しいです。
また、カナダでの使用済み注射針の捨て方についての記事もあるので、
そちらもぜひ読んでみてください!
記事のシェア、コメントなどもお待ちしております!
ではまた!
コメント
初めてコメントさせていただきます。
来年ワーキングホリデーでバンクーバーかビクトリアへ行こうと思っています。
私自身も一型糖尿病です。
ポンプを使用しているようですが、ご自身で購入されているものなのでしょうか。日本の病院からレンタルしているものでしょうか。
また、MSPに加入していない場合でもドラッグストアで購入できるのでしょうか。
現地の薬剤師さんからの「ファミリードクターに診てもらうべき」というものにはどのように対応したのでしょうか。
もし差し支えなければご回答いただければと思います。
はるさん
はじめまして!
コメントいただきありがとうございます。
ポンプについては、私の場合は日本の主治医とオンライン診察をしていれば、日本でレンタルしたものを使用することを許可されていたので、日本で使っていたものを持っていきました。
インスリンの購入については、申し訳ありませんが、MSPなしで購入できるのかどうかはわかりません💦
私はMSPに加入していますが、保険適用外でした。それにも関わらず提示を求められたので、MSP加入が必要なのかもしれません💦
私の方でも英語でも調べてみましたが、確実な情報が載っていなかったので、このことに関しては、カナダについてよく知っている海外保険会社に確認していただく方が良いかと思います!
最後にファミリードクターについてですが、私は日本の主治医とオンライン診療をしていたので、現地ではお医者さんには罹っていませんでした。
曖昧な回答もあり申し訳ありませんが、少しでもお役に立てていれば嬉しいです!
1型糖尿病を抱えながらの海外渡航は、不安もあるかもしれませんが、
充実したワーホリになりますよう願っております!
ご返信ありがとうございます。
度々の質問になってしまい申し訳ありません。
1ヶ月の薬代はいくらくらいですか?
また血糖測定器具も薬局で処方を受けることは可能でしょうか
はるさん
ご質問ありがとうございます!
インスリン代は、私は1ヶ月にバイアルを2〜3本使用しているので、CAD $100〜150(1万円〜1万5千円)ほどになるかなと思います。
血糖測定器具はドラッグストアで購入できます!
ただ、日本で買えるものと異なる可能性があります。
リブレは割とどのドラッグストアでも見かけましたが、
穿刺器具に関しては、私が日本で使用しているものではないものをもらえました。
ドラッグストアの薬剤師さんが対応してくれるかと思うので聞いてみてください!
ご返信ありがとうございます。
もしわかればでいいのですが、ペン型のインスリンの値段も教えて頂きたいです。
リブレはいくらくらいでしたか?
測定器自体は日本から持参しましたか?
穿刺器具はいくらくらいでしょうか
重ねてのご連絡になり申し訳ありません。
michelさん
初めまして。
私も同じ1型糖尿病です。ブログを読ませていただき、勇気をいただき、そしてとっても勉強になりました。
お伺いしたいことがございます。
家族の仕事の関係でカナダに数ヶ月滞在するのですが、願わくば6ヶ月ほど滞在したいと思っています。
質問①
記事にも書かれていましたが、持ち込める薬の量は3ヶ月分で、それ以上の持ち込み方法はありませんよね…。カナダ保健省にメールで問い合わせもしたのですが、3ヶ月以上の持ち込み方法などの案内はなく(泣)
改めての確認をさせていただきたくお聞きします。
質問②
滞在を予定しているのがトロント付近になるので、その地域のドラッグストアでは1型が使用できるインスリン注射の販売がないかなと思っております。
そこで、「処方なしのインスリン注射の購入」が、どの州でできるかどうかを、現地のドラッグストアの薬剤師さんに聞いてみようかなと思っているのですが、michelさんが調べられた方法などございますか?
以下長文で申し訳ありませんが、ご存知の範囲で、よろしければお返事をいただけたら嬉しいです(>_<)
ぴーさん
はじめまして、コメントいただきありがとうございます!
お返事が遅くなり大変申し訳ありません💦
いつも読んでいただきありがとうございます!
いただいた質問にお答えさせていただきます!
①私も色々と調べてみましたが、やはり3ヶ月以上の持ち込み方法はありません…
しかし、「ご自身の使用量」の3ヶ月分であり、そこには上限がありませんし、私の経験では空港でインスリンの確認や、使用量について問われることも今までになかったということはお伝えしておきたいです。
②私が調べた方法としましては、「how to get insulin in Vancouver」だったり、「insulin in Vancouver prescription」といったようなワードでGoogle検索をしたところ、バンクーバーが位置するB.C州政府のウェブサイトが出てきて、そこで「Insulin can be dispensed to a patient with or without a prescription from a prescriber. (インスリンは、処方者の処方箋があってもなくても、患者に投与することができます。)」といった説明がされているのを見つけたので、直接ドラッグストアに買いに行きました。
私も最初は記事を見つけるのにかなりの数の検索をしました。
トロントのドラッグストアでも購入できるのかChatGPTに聞いたところ、「できる」との回答がありましたし、軽く検索をかけたら他の記事でも「prescriptionなしで購入できる」といったような説明をしている記事はありました。政府のサイトでも、長文の中にさりげなく書いていることもありますので、ぜひ根気強く探してみてください。
政府の記事がない限り完全に信用するのは難しいかと思いますので、やはり現地の薬剤師さんに聞いてみるのが有効だと思います。
また、私はドラッグストアで購入する際に、1型糖尿病であることを証明できる医師からの英文診断書と、処方薬の説明書を英訳したものを提示しました。処方箋は持っていませんでした。
念の為、可能であれば英訳した日本の処方箋等も用意していくと安心かと思います。
無事インスリンをゲットして快適に滞在できますよう願っております!